灯ぐらし@喜しろう 白玉編

カサカサと音を立てた椿を振り向くとメジロと目が合った。ばれたか、とても小さな鳴き声を響かせながら遠くのイチョウの木に飛び移った。椿は白とピンクのまだらな大きな花をいくつも咲かせていて、イチョウはもう何ヶ月も前から一葉もない。そんな季節。旧暦新年あけましておめでとうございます。

先日の展示会の休憩中、喜しろうの白玉おしるこを頂いた。オーナーの大橋さんに白玉のつるんとした食感についての喜びを伝えたところ、帰りがけに西加奈子さんの小説「きりこについて」をもらった。ストーリーにちょこっと白玉が登場するとのことで読むと実に面白かった。白玉ひとつでこれだけ笑わせてくれる描写力に感動した。白玉と引き換えたラムセス2世(猫の名だ)との出会いは名シーンである。「きりこについて」について誰かと1時間ぐらい話したい。

小説を読むと感覚がずれる、あるいは冴える。自分にない視点が少しの間備わるからだろうか。憑依と言ってもよい。普段では聞きとることができなかったであろうメジロの小さな鳴き声や—。

大橋さんの粋なはからいありがとう。小説を贈るのは素敵なことだ。次に誰かと白玉のつるんとした食感について話したらこの「きりこについて」を回そう。きっと喜んでくれる。愛猫家ならなおさら。

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さて、明日は金剛院さんでのワークショップです。
お会いできることを楽しみにしています。
次のワークショップは4月5日に同じく金剛院さんにて開催です。

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