もったいない

一月二十五日 水曜日 晴れ

「和ろうそくはもったいなくて灯せない。」とお客さんはおっしゃいます。「和ろうそくは灯したときに完成するので灯してください。癒されることもあるかと思います。気に入ったらまた買ってください。」とお答えします。

 

和ろうそくは一例として、皆さんはどんな時に「もったいない」と思うのでしょうか。

私が最近もったいないと思ったのは、気に入った茶葉がなくなりそうなので淹れるのをためらった時です。もったいなさはどこにあるかを分析すると、この茶葉は「頂き物」で且つ「市販せれていない」からでした。


先日は川越でも20セントほど積もりました。思い返すと昨年はほとんど降らなかったはずです。二年ぶりの雪。白く変わり続ける景色を見て生じた感情。胸の高まりを共有する相手がいない時、この高揚感が「もったいない」と思いました。

 

ろうそくも茶葉も感情も無くなるものはどうしたって「もったいない」のでしょうか。ならば最高の状況でそれらを使い切りたいものです。